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私は現在税理士として仕事をさせていただいていますが、私のいるところの税理士会は若い人の新たな入会が非常に少ないのが現状です。税理士事務所の職員の人達の中には働きながら試験勉強されている方もいらっしゃいますがやはり働きながらの勉強はかなり苦労されていることでしょう。ここでは働きながら通信教育で受験勉強されている方にすこしでも参考になればと思い、私の体験記を書いています。
かなり偏った体験記と思いますので、時間のある方、専門学校に通われている方などは参考にされない方がいいかと思います。
何年も合格されていない方などはこれを読まれて少しでもお役に立てればと思います。そして税理士となられて活躍されることを願っています。
□税理士受験情報サイト集□
税理士試験のための情報サイト。現在受験中の方や、これから受験を始める方のためのコミュニティサイトです。
私の受験勉強の方法、受験推移は以下の通りです。
利用した通信教育
某大手税理士受験専門学校の通信教育(すべて資料会員:講義テープなどはなくテキストメインの教材)
受験結果
1年目 簿記 〇 財務諸表 〇
2年目 法人税 × 相続税 〇 (この受験後、税理士事務所に勤務)
ここから3年受験できず
6年目 法人税 × 固定資産税 ×
7年目 法人税 〇
8年目 酒税 〇
と間のブランクはありますが足掛け8年かかっています。
この体験記は働きながら通信教育を受ける方へ向けて書かせて頂いていますが実は私は受験勉強の期間はフルに働いていません。
どうしても1年を通してコツコツ勉強ができない性格のため短期間に集中して勉強をしていました。1年を通して受験勉強に専念することは生活もありますし不可能でしたので、専門学校でこの科目の標準勉強時間は何百時間とかありますがとてもそんな時間はとれませんでした。
どうしたら短時間で合格できるだろうかということを常に考えて勉強していましたので、働きながら受験されている方は、コツコツやることが必須ですが、トータルの勉強時間を短くする意味では参考になるかと思います。
働きながら税理士受験をされる方は、計画を立てても仕事の都合で計画通りに行かなかったすることがあると思います。
特に税理士事務所で勤務されている方は確定申告時期や3月決算の5月申告などでその間ほとんど勉強できなかったり大変だと思います。
専門学校に通える人は、授業を聞いたり、講師の方の励ましを受けたりしてモチベーションをキープしやすいですが、通信教育の場合は自分自身でモチベーションをキープし続ける必要があります。
私自身も周りの税理士受験合格経験者もそうですが合否を一番左右するのが”絶対合格する”という気持ちだと思います。
その強い気持ちをキープすることが集中力にも繋がりますし、効率的な勉強にも繋がると思います。
人によってどうすればいいかは千差万別ですが、私の場合は目標を税理士合格に置いていなかったことが良かったのかなと思っています。
税理士として働くことが目標なのですから税理士試験を合格することはその通過点でしかありません。受験勉強中の苦しみも当然のこととして受け止めていました。土日もなく、好きな本も読まず、TVもニュースを30分見るくらいで、5分の時間も惜しんで勉強をしていました。
もちろん苦しいのですがそれが当たり前として思える程の”絶対合格する”という気持ちをキープできるかどうかが、長い受験期間で一番重要なことだと思います。
まったくの私個人の体験記ですので環境等異なる方は参考になさらないで下さい。
1.講義テープを聴かない(現在はテープの代わりにCDやWEBでしょうか)
専門学校の通信教育の標準セットは通常、講義テープが山のように送られてきます。1回の講義で2時間ぐらいあることが普通ですが、時間がないのに聞く暇がなく聞いてないテープが山のように残ってそれだけでプレッシャーになる場合もあると思います。自分の1年間の勉強に当てられる時間が少ない方は講義テープを省くことを検討してください。
私はすべての科目を資料会員コースで合格しましたが、テキストだけでもかなり内容が充実していますし、おおまかにまとめて解説しているテープもついていました。もちろん答練もついています(学校によって異なる場合もあります。)
2.理論を削る
専門学校の充実もあってか、年々覚えなければいけない理論が増えていっています。今は丸暗記じゃ通用しない科目もあるとか聞きますが、私のときも既に応用理論的な問題がメインだったような気がします。
理論は覚えれば、それをまわさない(繰り返す)といけないですので、勉強時間を削るには覚える理論を削るしかありません。
どこまで削れるかは、今の試験内容がわかりませんので何ともいえませんが、私の時はカッコ書きはすべて削り、あとは重要度のランク別に削る範囲を決めていました。
メインの条文はさすがに削れませんが枝葉の条文などは思い切って削っていました。削ったのが原因で合否が左右されたらあきらめる気持ちでいましたが実際は大丈夫だったと思います。
私が理論でこだわったのは、試験会場で書けないボリュームを覚えても時間の無駄ではないかということです。通信教育で勉強していると家で書けるボリュームの7割ぐらいしか本番で書けませんでした。(緊張しすぎのため)繰り返しますが、理論は覚えたものをまわさないといけません。覚える量が増えればまわす時間も増えるのです!
3.科目のこだわりを捨てる
必須科目はしかたないですが、選択科目はこだわりを捨てます。私も捨てました。最後は酒税でお茶を濁した感じです。受験に苦労されている方で同じ科目にこだわっていたり、難しくてボリュームがある科目を選ばれたりされている方がいますが、法人税や所得税(受験に至りませんでしたが勉強しました)はいまでも実務で身になっていますが個人的には他の科目は合格=実務でないと思います。それよりも一日もはやく合格してスタートラインに立つことの方が重要です。
税法科目は法人税か所得税は必須ですので、他の2税目を選ぶことになりますが働きながらのお勧め科目は
暗記が得意な方は酒税と国税徴収法又は相続税法
そうでない方は酒税と固定資産税又は相続税です。
(注)酒税については試験科目からなくすことが検討されているようです。動向にご注意ください。
こだわりを捨てられない方の中で、例えば消費税を何年も勉強してあともう少しという方がいると思いますが、そのまま消費税を1年かけて合格レベルまでに達するための時間と酒税の時間を比べてみられるのもいいかと思います。
私は最後の科目として酒税を選択しましたが、前に受けた固定資産税がギリギリだめだったという感触でしたので固定資産税を検討しましたが、その年はほとんど勉強の時間が取れない状態だったので固定資産税で合格は出来ないと判断して酒税を選択しました。
大きな時間短縮の要素は以上の3つですが、税理士試験は競争試験です。なかなか合格できないでいる方は、この競争試験の意味を考えて、それに合致した勉強をしているかどうかをもう一度考えてみてください。
合格体験記というと何かえらそうで恐縮なのですが、働きながら頑張られている皆さんが一日でも早く合格されることを願ってやみません。
税理士になるには、税理士試験を合格することが必要ですが、大学院を利用することにより一部科目免除の制度が設けられています。
昔は、会計科目、税法科目ともすべて免除を受けることが可能だったのですが、現在では一部の科目しか認められていないようです。
詳細については私もよくわかりませんので省きますが、働きながら税理士試験をトライされている方でなかなか結果が出ない方はこういう制度を利用してもいいと思います。
現在は専門学校の充実により時間のある人が圧倒的に有利な試験になっています。働きながら試験に合格することは本当に大変だろうと思います。
私個人の意見としては税理士の試験の合格の仕方なんて全く関係ないと思います。何の科目で合格しようと院免除であろうと税理士としてスタートするのに何の不利益もありません。一番大事なのは合格して税理士としてどういう仕事をするかだと思いますので。
担当:澄田
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